新型コロナウイルスが大流行し、雇い止めなどで人々の収入は激減しました。
それに伴い、多くの人達の関心が副業に向き、以前から存在する『ネットワークビジネス』を始めた人も急増したと聞きます。
しかし、今から副業としてネットワークビジネスを始めても、正直言ってまず成功はできないでしょうし、できるとしてもいばらの道でしかありません。
この記事では、その主な理由を6つ、詳しく解説していきます。
ネットワークビジネスの負のイメージが広まりすぎている
ネットワークビジネスの黎明期は、まだ世の中にほとんど広まっておらず、どんなものかを知っている人が少ない状況でした。
そのため、怪しいと感じる人がいる一方、『不労所得』や『会社員生活からの脱出』などの魅力的に映る文言に惹かれて、興味を持ち話を聞いてくれる人もたくさんいたでしょう。
しかし、今やネットワークビジネスは多くの人の知るところになり、そのやり口があまりにも広まり過ぎました。
また、『ねずみ講』や『マルチ商法』といった負のイメージが根強く紐付いたため、関心を持ってくれる人も圧倒的に減りました。
ネットワークビジネスはザックリ言うと、商品を人に売ること(買ってもらうこと)で自分が利益を得られる仕組みですが、買ってくれる人が集まらなければt当然ながら稼ぐことはできません。
人が集まらない以上、成功することは不可能です。
低コスト・高品質なモノが飽和している
ネットワークビジネスのウリの1つは、『値段は高いけど品質は良い商品』です。
市販品は安いけど、それは多くの添加物を使っているからで、身体に良くない。
対してネットワークビジネスで販売している商品は、添加物を使っておらず身体に良いものだというアピールをしていました。
でも今や世の中には、安くて良いモノが溢れかえっています。
また、全体的な収入が低下していることから、少しでも安いもので済ませようという人が圧倒的に増えています。
こんな中でネットワークビジネスの商品を売ることは、至極困難でしょう。
周囲の理解と協力が得にくい
ネットワークビジネスは、続けていくにあたって家族など身近な人に隠し通すのが難しいビジネスです。
そのため、どこかの段階で打ち明け、理解と協力を得る必要があります。
しかし、先程解説した通り、今やネットワークビジネスの負のイメージはあまりにも広まり過ぎました。
これをやっているというだけで嫌われ、離れていく人もいるくらいです。
それは自分の周囲にいる人達も例外ではなく、話せば「そんなもの今すぐ辞めろ」と猛反対される可能性がとても高いです。
そんなリスクがある状態で、成功に向けて取り組み続けるのは非常に厳しいと思います。
営業の基礎がなければ難しい
ネットワークビジネスを魔法か何かと勘違いしている人を時折見かけます。
でもその実態は、会社がモノやサービスを顧客に売るために営業をかけていくことと、何ら変わりません。
ターゲットを選定し、根気強くアピールして、商品を買ってもらったり仲間として一緒に活動する。
つまり、普通の営業に求められるスキルと、全く同じものが必要なのです。
なのでそうしたスキルを何も持たない人間が、勢いだけでやってもまず上手くいきません。
それどころか余計ないざこざやトラブルを生み出して、思わぬ損害を被ることも考えられるのです。
仲間付き合いを維持するためにお金がかかりすぎる
ネットワークビジネスの大きな特徴は、『成功者』を頂点とした一定規模のグループが存在することです。
大半のネットワークビジネス参加者は、こうしたグループに在籍し活動しています。
グループに在籍していても会費は取られませんが、彼等は何かというとイベントを開催します。
バーベキュー・タコ焼きパーティー・餃子パーティー・・・ここに勧誘したい人を呼び、仲間意識を作って囲い込むのです。
ただ、これらのイベントには、全て参加費がかかります。
イベントにもよりますが、大体1回あたり3,000~4,000円は必要です。
これに1ヶ月で何度も参加していれば、支出はかなり大きなものに。
しかし参加しなければ、どんどんグループと疎遠になり、孤立することになります。
ネットワークビジネスは、やるだけで何かとお金を取られるのです。
理論的なレクチャーを出来る人間がいない
先程解説した通り、ネットワークビジネスは勢いだけで上手くいくものではありません。
緻密な戦略のもと、理論的かつ合理的に取り組んでいかないと、ビジネスとして稼ぐことは不可能です。
しかし、実際にネットワークビジネスをやっている人達に会うと、そうした理論的なレクチャーが出来る人がほとんどいません。
その多くは、個々のモチベーションと努力に委ねられている状態です。
だから始めてもその大半は方向性を見失い、退場していくこととなります。
ネットワークビジネスよりも良い副業はたくさんある
ネットワークビジネスは、勧誘の際に会社勤めをしている人なら誰もが抱えているであろう不満をくすぐるワードを多用します。
これに乗せられて、「自分も成功して自由な暮らしを手に入れるんだ!」と意気込む人がとてもたくさんいます。
しかし、その裏でネットワークビジネスによって被害を受ける人や、自滅する人がたくさんいる事実を彼等は決して話しません。
様々なリスクを孕んだネットワークビジネスよりも、誰も巻き込まず堅実に稼げる副業は、たくさん存在します。
「ラクに見えるほど大変なものは無い」
これはどんなことにも通じることだと思います。
目先のものに惑わされず、長い目で続けることのできる副業で、資産を形成していきましょう。